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石綿作業主任者とは
石綿作業主任者とは、労働安全衛生法で定められている国家資格の一つです。
石綿とは一時期話題となったアスベストの日本名のことです。建設資材としてよく使用されていた石綿でしたが、その一方で人体に多大な健康被害を及ぼすことが知られるようになり、2006年には製造が禁止となりました。現在ではごく一部のみ使用されています。その作業を行うときに過去のような過ちを起こさないために設置されたのが石綿作業主任者です。石綿を使用した現場では健康被害を防ぐためにこの有資格者が作業者の指揮、監督を行います。排気装置の設置や粉じんを吸い込まないように予防措置、点検、保護具の確認などを行うのが主な仕事です。危険な石綿を取り扱う大切な仕事ですので一定の需要もあり責任の大きい仕事になります。
人体に影響を及ぼすことからその使用は必要最低限に抑えられていますが、特別な企業などでは扱われていますし、過去に取り扱われた石綿を使用した建築物の解体作業などでも重宝される資格です。
建築関係の仕事をしている方は取得しておくとメリットとなる資格です。
難易度は?
石綿作業主任者の資格は講習と終了考査で取得することができます。そのため国家資格の中では取得しやすいと言われています。講習で聞く内容はかなり専門性の高いものですが丁寧に教えてくれるので現在専門知識がない方でも学びながら資格を取得することが可能です。
年収は?
石綿作業主任者の年収は、300万円ほどと言われています。実務経験がない場合にはもう少し低くなるかもしれませんが専門性の高い資格で、有資格者のみ主任者になることができるので需要は高くなっています。建築業界での就職ならば有利になる資格です。また転職の際にも使用できる資格です。
受験資格
18歳以上であること
年齢の他に学歴、実務経験などの条件はないので取得しやすい資格といえます。特に関連事業で働いている方にとってはキャリアアップとしても取得することがオススメです。
試験内容
講習は2日間に分けて行われます。
健康障害や予防措置に関する知識、作業環境の改善方法に関する知識、保護具に関する知識、関連法令
これらの項目ごとに講習が実施されます。講習中は居眠りや遅刻に注意してしっかりと内容を理解するようにしましょう。
その後、最後に終了考査があります。
合格基準
各項目ごとに40パーセント以上の得点率であること
総得点中60パーセント以上の得点率であること
総得点と各項目ごとの得点で審査されるので抜けのないように満遍なく理解しておくことが必要となります。
合格率
ほぼすべての人が合格することができるようです。終了考査では講習内容が出題されます。
受験場所
全国各地で行われています。
開催している機関によって各地で開催されているので調べてみましょう。
願書申込み期間
地域、日程によって異なります。
受験日
地域、日程によって異なります。
合格発表
地域、日程によって異なります。
受験料
9000円程度
受講する地域、機関によって若干変動します。
受験申込み・お問い合わせ
石綿作業主任者の受講申し込み、お問い合わせは建築業労働災害防止協会、公益社団法人東京労働基準協会などで受け付けております。
「建築業労働災害防止協会」公式ホームページURL
http://www.kensaibou.or.jp/seminar/branch_schedule.aspx?LevelId=14&Year=2014
「公益社団法人東京労働基準協会」公式ホームページURL
https://www.toukiren.or.jp/subject/guide.php?sub=48&sc=
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